9日目 4月18日 (金)
7:00起床 曇天 少し肌寒い。道の駅「大社ご縁広場」
毎晩、窓ガラスには目隠しを付けている。
キャンプ用シルバーマットを、窓ガラスに合わせ、手作りで加工したものだ。
毎朝は、それを外し、折り畳み片付けることから始まる。
そして今朝、我が家の玄関(運転席ドア)を開けると、昨晩からお隣りだった車から、「おはよう」の声がかかる。
お話を聞くと、静岡から出発して四国回って、車中泊の旅を満喫しているとの事。
かれこれ、17日目だと
。旅の話を伺いつつ、暫らくすると周りの車中泊の車から、降りてきた方々からも
「おはよう」の声がパラパラと。
なんだか、初車中泊コミュニュケーション。仲間的感覚でgood。
中には、北海道からの方も。
旭川に有る、「21世紀パーク」と言うキャンプ場が、良いらしい。料金温泉入浴含め全て無料との事。
行ってみたい。
昨日、地元の方より教えてのらった。旧大社駅を見学。
明治、45年から78年間、平成2年の旧大社線廃止まで利用されていたと表記されていた。
線路やプラットホームが其のまま残してあり、二番線には、本物のD51形774号が。
天井が、昔の銭湯の様にマス目で、宮殿風木造造りは、とても重々しく立派だった。
10:40 そば屋「やしろや」にて、出雲そばを食べる。
出雲そばは。円いお重3段~で、一段ごと、もみじおろし、ネギ、ちぎりのりなどの薬味を
少しづつのせ、汁を掛けて頂く。
11:15 お腹がいっぱいに成らなかったので、スーパで、鶏もも肉と、菓子パンを購入。
道の駅「大社ご縁広場」にて、塩、コショウで焼いて食べる。
1255 バッテリー電圧弱しについて、稲葉氏に相談。
ソイラーパネル上面清掃と、夕方まで前後両スイッチOFFで様子を似るよう指示を仰ぐ。
13:25 日御碕に着く。白い灯台が構えている。
雲が引け、日が差してきた。
カッコウとウグイスが泣いている。
周囲は断崖で、見晴台もあり、灯台より海側が、遊歩道になってる。
散策しながら、ブログの文面を考える。
向こうから、女子5人組がやってくる。
すれ違いざま、チラリと顔をのぞく。
これは絶対、出雲大社参拝組だな。
早く彼氏が出来ますように。
私は、遠慮いたします。(立場的には、その逆ではあるが)
灯台元に着くと。実に高い30mは優に有る。
白い壁面が美しく眩い。
水平線は、完璧に円びをおびている。
断崖と言っても、絶壁ではない。
岩肌が、階段状に払拭しており、なだらかな所では、波打ち際近くまで、下りることが出来た。
遊歩道の途中には、「坂村真民」の詩碑がある。
***日御碕に立つ
日本海に夕陽が沈むまで立っていた
大宇宙和楽の念唱を唱えながら
夕陽に染まり立っていた***
戻り道、トンビが、風に煽られながらも、サーマルを捉えようとしていた。
16:08 日御碕から少し下った、岬ふもと「日御碕神社参拝」
鳥居脇を進んだ所の駐車場に我が家を。
歩いて楼門を潜ると、40mほどの向こうに本殿が。
その前には、団体の参拝客が、30名近。
しかもみな若い女性ばかり。その場の男は私一人。
社務所方に、「こちらのご利益も、縁結びですか?」と、尋ねると。
「はい」と返事が。
「それで女性ばかりなんだ」言うと、「たまたまです」。
女性参拝者にも、うけた。
みんな、必死なんだなー。
裏の方から、ようやく20代半ばの男性が現れた。
裏から出て来て男性だったので、もしかしたら神社の方と思い、「こちらの方ですか」と声を掛ける。
「いいえ違いますけど、どちらからこられたんですか?」ぎゃきの尋ねられて、富山からと答えると大層に驚いた。
2、3会話を交わすと、何だか打ち解けた。
彼曰く、鳥取に住んでいるが、この神社が好きで、月に1、2度参拝とおみくじを引きに、来るのだそうだ。
彼がおみくじを引いた後、「ここのおみくじ良いですよ、せっかくだし是非に」と、ニコニコしながら進めてくるので
やっぱり本当は、この神社の人じゃないの?。もしかして後を継がず、サラリーマンになったから参拝客のふりして
セールスしてんじゃないの?と、冗談を言いつつ、その気はなかったのだが、半信半疑で引いてみた。
なんと彼が言う東リ良かった。結果大吉。
例えば、旅行(たびだち)遠方に行き利益有り。
待ち人来る。
願望(ねがいごと)改めかえすれば望事(ねがいごと)叶い喜び多し。
転居(やうつり)良い早くしなさい。
などなど。御神輿はしっかりと財布の中に。
17:10 一旦は、山口方面に走ったものの、何だか気が乗らず、時間も時間だし、15分ほどで出雲に引き返す。
バッテリーの電圧計、12Vを下回ることシバシバなので、気になりスタンドへ。
2,3軒回ったが、あまり大きな充電器が無いらしく、時間がかかるらしい。
それならば、電装屋はと、ネットタウンページで検索。
一軒目の電話では、先日旦那さんが、お亡くなりになられて、廃業するとの事。
二軒目の電話で、スタンドなど回りましたが大きい充電器が無くてと、説明すると
「こっちは、専門家だから大きい充電器あるよ」との答え。
ようやく相談に乗ってもらい、今からでも来てみてとの事。
名前は、ヤクシマ電装
すぐさまナビにて電話番号による検索で即行。
10分ほどで到着
何だか古いボロボロの工場。いや、大きめのガレージ?
下りかかたシャッター越しに、何度か声をたけたが反応なし。
やっと奥から70超え位の、電話の声では感じてたものの、ちと、御爺さん。
頼む相手間違ったかなー。
はいはいと、元気な声で、兎に角見せてみろ。と。
こうこうこうと、経緯と共に説明すると、奥から大きな々受電器。
さっそく準備に取り掛かる。心の中で大丈夫かと、ちと不安。
え、今からやるんですか?充電て、えらく時間が掛かるのでは?
もしやるのであれば、その前に食事して来たいのですが?
近所に食堂まったく無さげ。
「まあ、やってみんと分からんが大丈夫、急速充電でやるから」
「なんなら、こっちの車貸してやるからそこの使え、それで食べに行け」
気持ち一転、いー人だ―。
準備をしながら、「へー富山から、実は俺は元々出雲の人間じゃないんだ」。
聞いてもいないのに、話してくる。
じゃーどちらの出身で?
「ほら、店の名前、国立公園」
たしか店名、ヤクシマ電装。あ、屋久島ですか―。
「ちょっと勝手に、大層な名前付けちゃったけどと」と、申し訳なさそうに。
「かれこれ、こっちに来て52年たつかな」
と、充電開始。
「まー寒いから」と、奥の小さな事務所の、破けそうなソファーに。
車中泊について尋ねられた。
こう答える。
世の中、色々趣味に何百万円も掛ける人がいます。
例えば、ファッションや、コレクション、はたまたギャンブルや酒。
他人から見れば、何でそんな物にお金を?と言う事も。
それが、私の場合、お金を思い出作りに掛けたかったんです。
なんだかんだと、此方の車中泊などの経緯や、おじさんが昔減り込んでいった、マラソンの話などで、会話が弾む。
出雲最強の駅伝チームを作った等々。
いきなり、おじさん立ち上がる。
充電器の様子を見に行くのかと、後に着く。
するとそこには、ヤマトと記された古い古いバイク。
自慢げに、「500CC、一気筒、昭和35年製」
私よりも年上だ。バイク音痴の私にも、この年代のバイクで500CCは凄いと分かる。
「今の若いもんには、このバイクは乗りこなせない」
「そこの、キックペダル踏んでみろ」
重、ビクともしない。
「ほら、クラッチと、ブレーキも今とは逆に付いてるし」
「今でもこいつで、山道を走るんだ」
「エンジン音が最高なんだ」
「このバイクを見に、マニアがやってくる」
「「中には是が非でも、譲ってくれと」
「この前なんか、バイク王が、二度やって来た」
「一度目は80万、次は00万を」
それから奥の棚から、おじさんが昔、バイクと撮ったセピア色の、褪せた写真を見せてくれた。
それならばと、此方も秘蔵の愛車の写真を我が家から。どうですOOと言う車です。
昔、大井さんが、撮っておいてくれた愛車の写真を、偶然にもしゅぱつ時もらったのが、役にったった。
双方、本当にイヤミの無い自慢大会。
おじさんの口から、「俺たち、似てるな」
この旅一番の盛り上がり。
本当に楽しいひと時。
充電終了真近、長くなると思った時間があっという間、名残惜しい。
バッテリーは12、4~7位に回復
帰りに、「明日も居るなら電話しろ、音聞かせてやるから」
是非。
帰り道、COCO壱番屋でカレー
12時近く、出雲市駅より4~500m西の、山陰本線高架橋下で、泊。